ガラスペン

年賀状のイラストのペン入れに、久しぶりにガラスペンを使いました。

昔、好きな漫画家さんがガラスペンでペン入れしている、というのを読み、
ガラスペンを使ったらあんな素敵な絵が描けるんだ、
とガラスペンを買いに走りました。

当時、売られているガラスペンは2種類ありました。
切り子細工みたいたのが入ったきれいな色の
工芸品みたいな高価なガラスペンと、
事務で使っていたであろう安っぽい木の柄のガラスペンと。
学生でお金がなかっので、迷わず安い方を買いました。

結果は……ガラスペンでも憧れのあの絵は描けませんでした。
道具の問題ではなかったのです、画力の問題でした。
でも、鉛筆みたいな描き心地のガラスペンは気に入ったので、
しばらく愛用していました。
カラー版の水晶石の森はガラスペンの線です。

が、だんだん安っぽいガラスペンは手に入りにくくなり、
ロットリングや丸ペンでペン入れする方法もわかってきたので、
ガラスペンは使わなくなりました。

今回、どーしてガラスペンを使ったかというと、
ロットリングが詰まって使い物にならなくて、
洗う時間的余裕がなかったから……という情けない事情でした。
12月30日に年賀状の絵を描こうとするのが悪いのですが……

未使用で保管していたガラスペンには値札が貼ってあって、380円でした。
簿記・図引・細字用だそうです。

今でも、工芸品系のキラキラしたガラスペンに憧れはあるけれど、
あの値段払ったって自分の絵がうまくなるわけでもないし、
それなら実用的な安いガラスペンの方が必要だわ、と思ってしまうので、
きっと永遠に買わないのでしょう。