忍者ハットリくん

ここ最近、Abemaでずーっとハットリくんを見ています。
昔のやつです。
OPとEDはカットされていて、時々CMが入るけど、
1時間ずーっとハットリくん。
途中でちょっとつらくなる時もあるけど、でも面白い。
面白いというか、楽しいというか。

ハットリくんの面白いところは、登場人物の多さ。
ひとつの話は10分程度で短く、ストーリーもそんなに難しくはない。
基本的にギャグというか、ゆかいマンガなので、
「ちゃんちゃん♪」とか「ズコー」」で終わるパターンが多い。
それでも面白く見れるのは、主役になれる人が多くいるから。

ケンイチくん、ハットリくん、しんちゃん、
場合によってはケムマキや獅子丸も主役になれる。
夢子ちゃんや影千代、パパ、ママ、先生も主役になれないわけではない。
基本的にケムマキは悪役だけど、「敵」というものではない。
話によっては味方になったり、ハットリくん達と協力しあったりする。
しんちゃんと獅子丸はコンビを組ませたら最強におバカでかわいい。
夢子ちゃんはかなり現実的な感じのヒロインで理想のヒロインではない。
ケンイチくんは藤子不二雄作品によくある、運動も勉強も苦手な少年。
ハットリくんはかなり万能だけど、適度に失敗もする。
こういうキャラ達の組み合わせにより、話のパターンが多くなり、
キャラに厚みも出て、楽しくなるんだろうなあ。

キャラの絵も楽しい。
昔の単純というか、おおざっぱな線のキャラ達。
それでいてツバメちゃんには、妙な色気があったりする。
ハットリくん達の手というか、指の形がかわいい。
昔のマンガは手を大きく描くパターンが多いけど、
ハットリくんの場合は、大きくはなくて、小さくてかわいい。
忍者達は、顔がすごく大きくて2頭身になる時もあるけど、
それもかわいい。
背景も単純化していて、それもキレイでかわいい。
最近アニメの写真まんまの背景があまり好きではないので、余計に。

そして私にとって素晴らしいのは、感動させる話ではないっていう事。
最近のアニメは、ここではこういう感情を持って見て欲しいと、
見る人に押し付けるので、すごく苦痛なのです。
そういう楽しみ方をするアニメもあっていいと思うのだけど、
色んなキャラの立場から、ものを見たり考えたりできる話の方が、
私にとっては楽しいのです。

ちょっと前に、最近インド用に作られたハットリくんを見たんだけど、
それはピンとこなかった。
何が違うんだろうねえ。